考え方

【モチベーションを高める】人の行動には、必ず理由がある。【動機づけ】

私たちは、何かを始める時や続けていく時にモチベーションが必要不可欠です。
モチベーションとは、「やる気」「意欲」「動機」などの意味で用いられる表現で、主に「行動を起こす契機となる刺激や意欲」といった意味で使われています。

モチベーションは目に見えないところで私たちを動かし、どこからともなくやってきます。
そして、そのモチベーションによって私たちは行動しています。
いつもモチベーションを高い状態で維持できれば、自分の夢や目標を達成しやすくなります。

しかし、モチベーションは目に見えないからこそ、コントロールすることが難しい。
ですが、モチベーションは自由気ままなものではなく、ある法則に従って、私たちを動かしています。

その法則を理解すれば、「めんどくさがりな自分」、「頑固な会社の上司」、「言うことを聞かない子供」などの問題もスムーズに解決できるようになります。

では、今回はモチベーションを高める法則の一つの「動機づけ」について紹介します。

 

動機づけのモデルケースを3つ紹介!

動機づけは、人が行動し始める時や行動を継続していく上でとても重要です。

その動機づけのモデルケースである、「目標勾配」、「キャンディ効果」、「マインドセット」の3つをそれぞれ紹介します。

目標勾配

目標勾配とは、目標の達成が近くなればなるほど、やる気が湧いてくるということです。
例えとして分かりやすいのが、長距離走のラストスパートです。
「ゴールが近くなるにつれて、走るスピードが上がり、最後は全力を出してゴールする」という経験があると思います。
人は目標が近づいてきたことで、モチベーションが上がり、それまで以上の力を出すことができます。

私たちは、ゴールを提示されると、ゴールまでの距離を意識します。
しかし、その距離がまったく同じであっても「捉え方」によって変化が起こります。
例えるなら、数学で100点を目指している人がいたとして、今の点数が90点の人と50点の人では、同じ100点という目標に対しての捉え方は変わります。
そうなると、90点の人の方がゴールが近く感じるため、モチベーションが維持しやすく、目標を達成しやすくなります。

私たちはなかなか物事が継続できません。
その一方で、終わりが見えそうな物事については、なかなかやめられない習性を持っています。
ですので、目標を立てた場合はゴールまで、「どれくらい遠い」かよりも「どれくらい近づいているか」を意識することが大切です。

 

キャンディ効果

キャンディ効果とは、何かをやってもらう前に、先にキャンディのような小さなプレゼントをするということです。
例えば、誰かに仕事をお願いする場合、チップや手土産を渡すことは有効な手段です。
しかし、どれくらいのものを渡せば満足してもらえるかは、お願いの内容の大きさによって変わってくるので迷うと思います。

ですが、お願いの内容の大きさに関わらず、キャンディのような小さなプレゼントをあげるだけでも、人のモチベーションは上がります。
ほんのちょっとしたことでも、「いい気分」は全体にいい影響を与えます。

ですから、私たちが朝一番にするべき仕事は、「いい気分」をつくることです。
いい気分をつくってから、仕事に取り掛かった方が結果的に作業がはかどり、ミスも減ります。

このように、キャンディのような小さなプレゼントは、人のモチベーションを高める効果があるのです。

 

マインドセット

マインドセットとは、自分の行動と価値観を結びつけるということです。
まず、自分が大切にしたいことを明らかにする。
例えるなら、「家族」、「友人」、「仕事」、「お金」、「恋人」、「健康」、「自由」、など他にもいろいろありますが、人それぞれ大切なものは違います。

人が迷う時は、「AかBか」「やるか、やらないか」などの選択肢で迷っていると錯覚しがちです。
しかし、決めかねているのは、正しい選択肢がどれなのかではなく、自分自身の価値観が定まっていないことが原因です。

「自分は今なにを大切にしているのか?」と行動の指針がはっきりしていれば、すべての行動に意味が生まれます。
自分がどの価値観を大切にしているかが分かっていれば、その価値観に合う選択をすればいいので、迷うこともなくなります。

定期的に自分の価値観を思い出す時間を作りましょう。
そうすることで、自信が強まり、周りの人に対しても優しくなれます。

今やっていることに疑問や不安を持ち始めた時は、自分の価値観を見つめ直す時期だと思って、一度自分の価値観について考えてみて下さい。

 

6つのニーズから、人が行動する理由を知る

行動する理由は人それぞれ違います。
ですから、自分が行動する理由を参考にして、相手に同じ行動を取ってもらおうとしてもうまくいきません。
人の考えはバラバラで、好みもさまざまであり、価値観も違います。

しかし、人を動かすものはそれぞれ表面的に違えども、突き詰めれば6つのニーズで成り立っていると言われています。

誰もが、6つのニーズを持っていますが、人によってニーズの強さが違います。
人それぞれ「2大ニーズ」があり、その2つのニーズを積極的に満たそうとして生きています。
ですから、相手がどのニーズを満たそうとしているかを理解し、それに焦点を当てて会話をすると、相手のモチベーションが上がり、行動を促させることができます。
自分の場合でも、どのニーズを自分が重要としているのかを知ることで、自分自身のモチベーションを高めることができます。

 

安定感のニーズ

今までと同じように生きたいというニーズ。
生きて行くためには必要なことですが、安定を求めすぎると他人をコントロールしたがるようになります。

 

変化のニーズ

今までとは違う体験をしたいというニーズ。
現状を変えるためには必要ですが、変化を求めすぎると、それだけ命の危険が多くなります。

 

重要感のニーズ

特別な存在でいたいというニーズ。
競争に勝って満たす人や他人を否定することで満たす人がいます。

 

つながりのニーズ

周囲と一体感を持ちたい、誰かに愛されたいというニーズ。
元にあるのは家庭環境であり、多くの人よりも限られた人とのつながりを求めます。

 

成長のニーズ

自分のレベルを高めたいというニーズ。

 

貢献のニーズ

誰かの役に立ちたいというニーズ。

 

自分のモチベーションについて考えてみよう!

今回はモチベーションの高め方の一つとして、「動機づけ」について紹介しました。

モチベーションは生活していく中でとても大切なものです。
モチベーションがないと、毎日がつまらないと感じながら生活することになります。

自分が何を求めているかを知ることは、自分の生き方を見つめ直すことにもなります。
何かに迷った時、悩んだ時は自分にとってのモチベーションが何かを考えてみてはいかがでしょうか。